こんにちは!
漢字検定準1級の読み問題のサイト「漢検 準1級 読み」の公式ブログです。
「漢検 準1級 読み」サイトでは現在約450問の読み問題を掲載しており、音読み訓読みや表外の読みのほか、四字熟語も少しずつ追加しています。
漢検準1級では四字熟語の読み書きも出題範囲となっているので、しっかりおさえておきたいですよね。
今回はサイトに掲載している四字熟語の中から、挑戦された皆さんの正答率が低めのものをまとめてみたいと思います。
正答率の低い「四字熟語」をチェック!
「四字熟語」問題から10問集めてみました。
各問題をクリックすると答えのページを見ることができます。
意味やヒントから考えてみてくださいね。
(正答率は2020年6月時点のものになります)
- 孟仲叔季(正答率: 78.6%)
「兄弟姉妹の順序」を表す四字熟語で、長子、次子、三子、四子のことです。三人の場合は「孟仲季」というそうです。
「孟」が準1級レベルの漢字で、「兄弟の最年長者」という意味があります。
また、「孟」は中国戦国時代の儒学者「孟子」のことを表す字でもあり、「孟母三遷(もうぼさんせん)」「孟母断機(もうぼだんき)」などの四字熟語は孟子の故事が由来となっています。
ちなみに男兄弟だけの場合は「伯仲叔季(はくちゅうしゅくき)」という四字熟語も用いるそうです。 - 鷹視狼歩(正答率: 77.5%)
「猛々しく残忍な人物」や「隙のない勇猛な英雄」という意味の四字熟語です。
「鷹視」は「鷹のような鋭い目つき」、「狼歩」は「狼が獲物を探すような歩き方」を表します。
「鷹」と「狼」の2字が準1級レベルの漢字です。 - 邑犬群吠(正答率: 76.2%)
「つまらない者たちが集まって人の噂などを盛んに言い合うさま」を表す四字熟語です。
「邑」は「村里」のことで、村里の犬が群がって吠えることが由来となっているそうです。
「吠」の音読み「ハイ/バイ」が含まれる準1級レベルの四字熟語には、他に「吠影吠声(はいえいはいせい)」「吠日之怪(はいじつのあやしみ)」などもあります。 - 直言極諫(正答率: 69.9%)
「正しいと思ったことを相手にはっきりと言って諫めること」という意味の四字熟語です。
「諫」が準1級レベルの漢字で、「いさめる」「人の過ちを正す」などの意味があります。 - 偏僻蔽固(正答率: 67.0%)
「道理に暗く考えが偏っていて、かたくななさま」を表す四字熟語です。
「僻」が準1級レベルの漢字で、「僻る(かたよ-る)」「僻む(ひが-む)」などの訓読みがあります。 - 遠塵離垢(正答率: 64.8%)
仏教用語で「けがれから遠ざかり、煩悩から離れること」という意味の四字熟語です。
「塵」と「垢」が準1級レベルの漢字です。
同じ読みで「遠塵離苦」とも書くそうです。 - 許由巣父(正答率: 56.0%)
「清らかで正しい行いのこと」「出世や高い地位につくことを嫌うこと」を表す四字熟語です。
漢字は簡単ですが、「父」の読み方が表外の読みとなっており、読み方に注意が必要です。
余談ですが、由来となった故事を描いた「許由巣父図」という作品もあるそうです。 - 蜂準長目(正答率: 53.3%)
「賢く抜け目のない人相」「人情味や思いやりのない陰湿な人相」という意味の四字熟語です。
こちらも漢字は簡単ですが、「準」が表外の読みとなっているので気をつけたいですね。
「準」には「鼻筋」という意味があり、「蜂準」で「蜂のように高く鋭い鼻筋」を表すそうです。 - 引縄批根(正答率: 52.8%)
「力を合わせて、他人を根こそぎ排斥すること」「裏切った相手に報復して恨みを晴らすこと」を表す四字熟語です。
「引縄」は「縄をつけて力を合わせて引くこと」、「批根」は「根こそぎ取り除くこと」を表します。
「批」の読み方に注意が必要です。 - 左見右見(正答率: 49.3%)
「あっちを見たり、こっちを見たりすること」「様々なことに気を配ること」という意味の四字熟語です。
小学1年生で習う漢字だけでできた熟語ですが、読み方が特殊なのでしっかり覚えておきたいですね。
以前クイズ番組「東大王」の「12アンサーズ」というステージでも登場していました。
準1級漢字の読み問題をもっと練習したい!
今回チェックしてみて、漢字は簡単でも読み方が特殊な四字熟語の正答率が低めになっているのかなと感じました。
特定の熟語のときにしかほぼ登場しない読み方もあると思うので、なかなか覚えるのが難しいですよね。
今後も四字熟語の問題についてまとめていきたいと思います!
準1級の読み問題をもっと練習したい方は、ぜひサイトもご利用くださいね。
皆さんの正答率も反映されていきます☆
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